茶懐石料理教室
茶懐石料理は茶事の中で供される料理で、和食の歴史の中でその発展の元になっています。茶道は禅との出会いで、その精神性に深まりが出ました。茶懐石料理には禅のお坊様の食事の手法が所々に見られます。
走り、旬、名残りの食材を組み合わせて、手間暇かけて作られる茶懐石料理は、高価なものをお出しするといううのではなく、お客様を心尽くしておもてなしするために、食材をあちこち探すことから始まります。まさにご馳走です。
峯風庵では季節の茶懐石料理フルコースと主菓子づくりを実習していただきます。主菓子まで作れる教室はほとんどないのですが、このお菓子作りが大人気で、皆さん楽しく作られています。
その後、茶事の懐石部分にのっとって、亭主役、水屋役、お客に分かれて食事をしていただきます。
ご参加の皆様全員に、懐石料理のフルコースと薄茶・主菓子を召し上がっていただけます。
通常のお茶の稽古では茶懐石料理の作り方、召し上がり方、供する手法などを学ぶことがむつかしいかと思います。
茶事の亭主をご自身ですることはないのではないかとお思いの方も、時にはお客に呼ばれたり、茶事の水屋を手伝ってほしいと請われたりすることがあるかもしれません。その時慌てないように、茶懐石料理の勉強もしていただきたいと願っています。
お茶の稽古をされていない方にも、和文化のご体験に、ぜひ一度ご参加してみてください。楽しさと飛び切り美味しいお料理に出会えます。
<特徴>
- 作るだけではなく、茶事の懐石部分をそのままにご体験いただけます
- 亭主役は懐石料理を順序に従って給仕したり、その都度のご挨拶なども勉強していただけます。
- 水屋役は裏方の働きを勉強できます。タイミングよく料理を温めたり、盛りつけたり。本番の茶事さながらに体験できます。
- 客役には懐石料理の召し上がり方を指導させていただきます。
- 実際に茶事をされるかたのお役にも立てるよう、ひと月早い献立で開催します。そのため、走りの食材が多くなりますので、贅沢な献立となります。
会場 | 峯風庵 |
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開催日 | 第三日曜日とその後の金曜日、土曜日の三日間 |
開催時間 | 午前10時半~午後2時半(お急ぎのかたは午後2時に退出可能) |
参加費 | お一人一回11000円(材料費含む) 5回以上ご参加の方はメンバー割引として10000円とさせていただきます。 |
お客様参加 | 茶懐石料理の意味と召し上がり方のマナーが学べます。実習を飛ばして午後の食事からご参加いただけます。 各日2名様 参加費 8500円 |
お申込み〆切り日 | 開催日の一週間前 |
開催人数 | 毎回6名様限定の少人数で実践的に開催。アシスタントも付きますので初めての方も安心してご参加ください。 |
弥生・雛祭りの献立
向付:貝3種と芹 黄味酢掛け
汁と一文字飯:汁は蓬白玉 辛子
煮物椀:蛤薯蕷蒸し
焼き物:生鮭白酒焼き
強肴:イサキ煮付け 独活 菜の花
小吸物:アスパラ
八寸:小鮎甘露煮 こごみの衣揚げ
湯と香の物:沢庵 姫大根 キャベツ
主菓子:求肥の蝶々
毎回この数の料理と主菓子を実習し、召し上がっていただきます。
霜月 炉開きの茶事の献立
汁:千代結び干瓢
向付:鯛の昆布〆大徳寺納豆挟み
煮物椀:海老真蒸射込み
焼き物:鰆 酒塩焼き
強肴:蟹とほうれん草の酢のもの
小吸物:松の実
八寸:からすみ 焼き長芋
湯斗:香の物 沢庵、日の菜
主菓子:亥の子持ち