待合から腰掛待合にすすむ。春の芽吹きを思わせる若草色の火入は、カップの見立て使いです。 |
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初入りの床には円相を掛けました。宇宙全体を現しているといわれる円相に、今この時、ここに生きている自分を感じていただければ。また、円相は彼岸への入り口とも思えます。 |
初炭点前。右ききの方は右手で蔓の上を持っていただく方が、上手く釜のかけ掛替えができます。 |
彼岸のことですので、向付は精進の五色胡麻酢和え、汁は手づくりの蓬豆腐です。心を込めて、手間ひま掛けて懐石の準備をするところに意味があると思います。 |
懐石の華、煮物椀は、蛤の薯預蒸しに天然の車海老。あまりの元気よさに、お彼岸なのに殺生はつらいねといいながらの調理。生き物の命をいただいて、私たちは生きていることの再確認。感謝。合掌。 |
千鳥の杯はタイミングが大事。何度やっても覚えなれないと、皆さんの嘆きの声が・・・。 |
主菓子は味噌餡の春野餅。つくしと山椒を載せて少し焼いて香ばしさを出しました。 |
後入りの華。彼岸桜とピンクの椿。おおらかなご亭主Kさんのお人柄が偲ばれる花を入れてくださいました。手桶の花入れ、赤い雲の敷板もお彼岸らしく。 |
濃茶。シンプルな黒楽、蝋燭手の茶入れ、大きく反った茶杓の銘は「彼岸」あの世とこの世を、二節の茶杓が物語してくれました。 |
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干菓子は水の落雁と蝶々の雲平。蝶々は、亡き人を偲ぶ意味で、向う向きに盛りました。 |
木地の四方棚に、青唐津の水指、小川二楽さんの赤膚奈良絵の茶碗、蓋置は白菊です。 |
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暑さ寒さも彼岸までと申しますが、季節が移ってゆくさまが日一日と感じられるころの茶事。 春分の日を中心にして前後三日の七日間がお彼岸です。今年は17日が彼岸の入り、23日が彼岸明けです。彼岸とは梵語のハラミタの訳で、 功徳を成就して涅槃(死 解脱)の向こう側の世界に至るの意味。寺院では施餓鬼などをし、家ではおはぎなどを供えて先祖供養をします。 先祖供養だけでなく、生きている我々も、日々功徳を積んで、いい人生を送りたいものですねというメッセージを込めた茶事でした。 |
2006年3月 月釜
私が生まれた時に両親が買ってくれたお雛様、もうすっかりアンティークになりましたが、なかなか美しいお顔立ちのお雛様です。
炉の番をしてくれた人形を蹴っ飛ばしそうとか、火の中に落ちないかなと心配してくださった皆様、ありがとうございました。
今年も全員、無事勤めを果たしてくれました。(笑)
三人官女が受付でお出迎え。 |
汲出しかわりに、手づくりの白酒を。 |
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お内裏様とお姫様は床にいらっしゃいます。 |
春らしく、椿はいつもより少し開きぎみの物を |
五人囃子は風炉先に。 |
三人の仕丁は、炉のまわりを守ってくれました。 |
手づくりの桃風味の主菓子。桃の花で菱形を作って、 |
雛あられの取り方を伝授。 |
蛤棚は表流のもの。花紋様の水指、バリ島で見つけた若草の花紋様の小箱を薄器に見立てて使いました。 |
お雛さんと一緒の茶会は楽しいなあ~~。今日は私も雛祭りにちなんで貝合わせの文様の着物を着ました。でも、あんまり解からないですね。残念。 |
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2006年2月 夜咄の茶事
迎え付けが終って、手燭を床に置きます。 |
短ケイのわずかな灯りで、前茶を。 |
蝋燭のほのかな灯りの中で見る |
煮物椀は利休卵。 |
強肴は鍋仕立てにした |
膳燭の芯を切るのが |
夜のことですから、お酒も進みます。 |
主菓子は「雪間の草」という銘をつけました。 |
茶事のクライマックス |
干菓子は、すり蜜のボタン雪と金柑の砂糖漬けを |
ちょっと大きめの水指の蓋のつまみは可愛い梟。 |
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時代の海上り安南の小壷を茶入に。 立春をすぎ、暦の上ではもう春ですが、一年で一番寒い厳寒ころ、ほっこり暖かいお茶が、心を満たしてくれます。 |
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2006年2月 月釜
三周年のお祝いもかねて、紅白の色使いで。
初午らしく、福の字を入れました。 |
花は赤い侘び助椿とサンシュウ。 |
赤の釜敷に宝珠の香合を飾り、 |
初午の馬にちなんで、馬乗り袴を穿いてみました。 |
お菓子は三周年をイメージして三色団子。 |
水指と棗を紅白に。蓋置は馬齢です。 |
お茶碗は神社の神馬と、白狐の銘のある志野茶碗、赤楽など。
2006年1月 雪の日 正午の茶事
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2006年1月 月釜
いつも平日で参加できないわ~とおっしゃっていただいた方にも、いらしていただければと。
年々、お正月らしさも薄らいでいく世間の様、お茶の世界くらいは、しっかり日本の素敵な文化を
伝えてゆきたいものですね。清々しさと華やぎ、お正月のお茶会をお楽しみいただきました。
茶家のお正月の床には、一陽来復を祈って |
香合は今年の干支の戌。 |
お正月ですから少し改まって、 |
主菓子は新作の練り切り。銘は初春です。 |
干菓子は、手づくりの松の州と、毎年恒例ですが |
今月のサプライズは、ゆめさん。 |
お茶碗はおめでたい、注連縄や鶴、干支の戌などでお正月気分をお楽しみいただきました。
2005年12月 除夜釜
除夜の床は、一年の終わりにふさわしく「無事是貴人」手燭のあかりで拝見します。 |
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まづは、今年最後の薄茶を差し上げます。 |
続いて、年越し蕎麦を。冷めないように小風呂敷に包んで運び出します。 |
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お寺に除夜の鐘をつきに、そして神社に初詣をすませて |
新年の床には、おめでたい結び柳とのし飾り。改めて、主客、「あけましておめでとう」のご挨拶から新年の茶事が始まります。 |
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半田を持ち出し、昨年の炭を上げ、その中から種火をもらい、初炭手前。 写真の半田は、私の見立て。 |
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炭手前が終ると祝膳をお出しします。 |
煮物椀は、海老雑煮。 |
八寸は数の子とちしゃとう。味、食感、彩りを考えたお酒の肴にふさわしいものを用意します。 |
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煮えもうまくついて、美味しい濃茶が |
茶事塾では、一足早く、年越しの茶事をしました。 師走31日に本当の除夜釜をしたいのですが 皆さんお忙しくて、なかなかお付き合いくださる方がいらっしゃらないので 茶事塾で稽古茶事として開催しました。 除夜の侘びた風情のお茶、新年の清々しいお茶 お陰で、茶事塾終了後、一週間は体がぼろぼろ、ほとんど病人でした。(笑) |
2005年12月 月釜
折からの寒波で、来てくださるお客様があるのかと危ぶんでおりましたが、たくさんのお客様がいらしてくださり、
いろいろ趣向に苦労した甲斐がありました。
師走の風物詩を茶会で楽しんでいただく趣向です。
今年も一年、無事にすごせましたという |
香合は宝船。七福人と数々のお宝が |
花入れの形は蹲。 |
主菓子は蒸したての |
干菓子は四天王寺の釣鐘屋さんの釣鐘煎餅(除夜の鐘)と手づくりの人型の雲平。 |
棚は寒雲卓、水指は算盤の玉の形をした唐津です。 師走の寒い町に 算盤片手に掛け取りが忙しく 走り回る、昔の庶民の生活をイメージして。 |
「木枯らしや」の歌が書かれた先々代の桐山さんの茶碗、清閑寺の十二支、クリスマス、 |
薄器の蒔絵は巻物でしたので |
2005年10月 名残・茶飯釜
初座の床に、香合を飾ります。 |
風炉が小さいので、灰型、炭手前はたいへん。 |
後座の床 背負籠に名残の花々を |
お釜に洗い米をサラサラと |
火吹き竹で、炭の火力をあげます |
美味しく炊けたご飯を手桶に |
お汁は金色でとりまわし |
主客、心が通う茶事でした |
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幻の茶事といわれる茶飯釜の茶事。 炉の季節、釣り釜の時節にするのもよいものですが、10月の名残の侘びの茶事にもぴったり。 折から、新米も店頭に並び始めました。新米の炊ける香りを一番のご馳走に、 ままごとみたいな茶事を楽しみました。 懐石は臨機応変。飯台の茶事をアレンジして、四椀重ねてお出ししました。汁椀の蓋が杯に、 飯椀の蓋が向付の器になります。 |
2005年10月 男の茶道塾 メンバー主催 テーマ:笑っていただきましょう
― 床 ― 軸:掉棒打月 |
― 風炉先屏風 ― 大阪の御堂筋の銀杏(いちょう)をイメージして ゆめ 作 |
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―主菓子― |
月釜の前日、メンバーが集まって 主菓子も明日の出番を待っています。 |
― 棗・茶杓 ― |
第32回の月釜は、男の茶道塾のメンバーで釜をかけることになりました。男の茶道塾をはじめて今月で丁度一年。
茶歴四ヶ月のメンバーも亭主を務めさせていただきました。 テーマは「笑っていただきましょう」 まだ、始めたばかりで点前もおぼつかない面々、お客様の失笑を買うのも覚悟のうえ。 大阪のど真ん中のビジネス街にある峯風庵ですし、大阪といえばやっぱり笑いよね~と言うことで。 折から、阪神タイガースもリーグ優勝、もう、笑いが止まりませんでした~。 |
―主茶碗― |