尼崎市塚口 四畳半茶室真庵の思い出

汎庵での茶事講座を修了した翌月から、四畳半茶室の真庵での茶事勉強会を始めました。
広間の茶室では伝えきれない、茶事の醍醐味、心が寄り添う茶事をご体験いただきたくて。
お屋敷町の一角に、まるで隠れ家のような茶室がありました。イングリッシュガーデンと和風の庭を組み合わせたような風情のある庭に囲まれておろ、四季折々に目を楽しめせてくれました。
汎庵の次のステップとして、お借りできる茶室を探さなくてはと思ったその翌日に。知人からお茶室借りませんか?という電話が入りました。
早速出かけて、一目ぼれしてしまいました。なんという偶然。いえ必然だったのではないでしょうか。
京都や神戸方面からもアクセスが良好で、いろいろな方との出会いがあり、いつも気持ちの良い時間が流れる、良い空間でした。
茶事の勉強会をするうちにお茶稽古もすることになり、毎月茶事の時には車にあふれんばかりの荷物を詰め込んで、お茶稽古の時には両手に持てるだけの道具を抱えて、塚口通いをしていましたが、何せ峯風庵のある大阪の南の端にある富田林じないまちから、尼崎市の塚口町までは、とても遠くて、ついに2019年の5月に真庵での活動をあきらめることになりました。
」の原点である、四畳半茶室での密度の濃い茶事の勉強会が開催できたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

塚口真庵での茶事勉強会、お茶稽古のレポートは、こちらでご覧いただけます。




大阪市城東区 昭和の邸宅 森ノ宮 カルベディエム の思い出

大阪城に程近い、昭和の忘れ物の様な町並みが残る一角に、300坪の日本庭園を囲む築60年の邸宅CARPE DIEMで。ご縁をいただき、2014年3月まで茶道塾を開催させていただいていました。


お茶に触れるサロンとして、また、お茶の深い魅力を伝えるための塾として、毎回、お茶会のような楽しい趣向でおもてなし&点前稽古をしていました。
ここでは、お茶が始めての方も、楽しくお茶の世界に触れていただけます。 事情があって、実際に濃茶を練る稽古や、ちゃんと火をおこして炭を使っての炭手前ができない方も、ここで1レッスン制にて、普段出来ないことにもチャレンジしてみてください。 茶道塾では、美味しい濃茶を用意していますので、実際に濃茶を練っていただけますし、炭を使った手前ができます。
点前はしないけれど、ゆったりとお茶の雰囲気を楽しみたいかたも、見学&お客さまでご参加いただけます。点前を見学しながら、濃茶と主菓子、薄茶 と干菓子をどうぞ。



以前の峯風庵茶道塾と同じく、稽古のための稽古ではなく、宇宙観に基いて創造された、生き方としての茶道と出会っていただく場にしたいと思っています。
炭が赤くいこり、シュンシュンと湯気を上げる釜を囲んで、人間力を磨き、また、ほっこり癒される時間をお届けしていました。

現在の塚口真庵 じないまちもりひろ亭のちょっと大人のお茶稽古にその心を受け継いでいます。
森ノ宮CARPE DIEM茶道塾レポート

万博公園日本庭園 茶室汎庵茶事講座の思い出

2009年7月から2012年4月までの三年間に渡り、大阪万博跡地「日本庭園」の茶室「汎庵」にて、茶事の勉強会を開催させていただきました。
40年前に開催された大阪万博のVIPのおもてなしのために造られた素晴らしい茶室が、ほとんど使われることなく眠っていました。時を経て、日本庭園も風情ある庭園に育ち、四季折々に自然の豊かさと、日本の庭園作りの文化の豊かさを私たちに与えてくれるようになりました。

21世紀がはじまる2000年に、大阪が大好きな私は、この茶室をお借りして「時」をテーマに茶会を開催させていただきました。おもてなしの点心やお菓子も心をこめて手づくり。少人数でゆったりと時の流れを感じていただく趣向の茶会が、この茶室の運営管理をされている会社のスタッフの心に響いたようです。

またまた、時を経て、2008年、谷町の峯風庵を閉じるときに、峯風庵でライフワークとして取り組んでいた茶事の勉強会がこのままなくなるのは惜しい、是非、汎庵で続けてくださいとの、ありがたいお申し出があり、スタッフの方々と一緒に、茶室の活性化という意味もこめて、ひとりでも多くの方に茶事の魅力をお伝えできるようにと、汎庵茶事講座を開催させいただくことになりました。

お茶といえば、流派や社中のしばりがあるものですが、公共的な会場ということもあって、流派も問わず、茶暦も問わず、全国から(海外からも)多数の方にご参加いただき、毎回、私も新たな気持ちで茶事と向き合うことが出来ました。ご参加の皆様もそれぞれに、茶事の魅力に出会っていただけたことと思います。

何より、このような素晴らしい環境の茶室で、茶道のメッセージを皆さまにお伝えできる場を作っていただきました、運営会社、そしてスタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。

汎庵茶事講座は、スタッフの方々にバトンタッチさせていただきました。
これからも、日本庭園の茶室に茶道を目指す人が集い、豊かな和文化が息づくことを、願ってやみません。
汎庵茶事講座の思い出の数々は、私のブログ「茶道・茶事・茶人の世界」に一部ですがレポートをさせていただいております。茶道、茶事がお好きな方には、お楽しみいただけるかと存知ます。是非、ご覧くださいませ。
ブログ 「茶道・茶事・茶人の世界」汎庵茶事講座




男の茶道塾

男の茶道塾、一番の魅力は本格的な茶室空間に寂として座ること。
慌しい日常を露地で脱ぎ捨て、蹲で手と口を清める間に心も清めて、茶室に入ります。 和敬静寂の時間が流れます。

四畳半は方丈です。お寺の和尚さんがいらっしゃるところも方丈です。
中国の禅僧、維摩居士が維摩経(在家にあって仏教の修業をする人々のための経典)の教えを説かれたのも方丈で、方丈は曼荼羅(宇宙)の世界でもあります。
茶室は宇宙の構成要素である、木火土金水で構成されており、お尻は地に頭は天に引っ張られるようにして茶室に座り、宇宙と一体になります。

風炉の時節には、風炉の灰型をして、炭をいこし、禅語の軸を掛け、花を入れて準備をします。 炭手前、濃茶、薄茶点前の基本的な亭主の稽古、そしてお客としてのマナーを実践的に学んでいただけます。

普段の生活やビジネスの場でも役立つ、人間力を育んでいただける場、それが峯風庵の男の茶道塾です。

伝統的な茶道の精神と現代に生きる合理性、心躍る創造性、力強い茶の道を提供できるのは、お茶の先生と言う立場ではなく、マーケティングプランナー&プロデューサーという仕事をもつ、現代の茶人が主催している私塾だからこそ。

茶道塾では、メンバーはだれも主催者を先生と呼びません。森さん、あるいは庵主さんです。茶の道は死ぬまで修業と思っておりますので、先生と呼ばれるのはちょっと面映いのです。ちょっと先を歩んでいるだけ、ただそれだけなので。

なんとなく、今までのお茶って、堅苦しくて、決まり事ばかりでと敬遠されていらした方も、ぜひ、峯風庵の趣旨に賛同いただき、お仲間に加わってください。

7月の「男の茶道塾」より

 7月の「男の茶道塾」より
蹲を使って心を清める

― 床の拝見 ―
この日は夏祭りの茶会の
しつらいにて「神」の色紙が
かけられています

にじり口から、
謙虚な気持ちで席入り

― 炭手前 ―
湯を沸かすことに心を込める

― 薄茶点前 ―
きりっと凛々しく!

大阪市谷町 ビルの中の四畳半茶室峯風庵の思い出

HPを新しく作り変えるにあたって、大阪谷町の峯風庵で創り上げてきたお茶の世界を、やはり残しておきたいと思いました。今はなき峯風庵に心を残すことはいけないのかも知れませんが、私のお茶の原点として、皆様にもご覧いただけたらと・・・。機械音痴の私に代わって、短い期間ですが、峯風庵のお茶のプログラムのレポートをアップしてくださった方がいらしたので、おかげ様でこれだけでも、残すことが出来ました。

峯風庵は、都会の真ん中のビルの三階にありました。
ドアをあけると、そこは、不思議和空間。
屋根まで作られた四畳半の本格的な茶室がすっぽり収まり、露地、蹲、枝折戸、腰掛待合も、ちゃんとあるのです。
凛とした時空が広がります。
この空間に支えられ、峯風庵のお茶は、カジュアルに楽しんでいただきながらも
お茶の本道を貫くことができたのではと思います。

楽しく創造的に、草創期の侘び茶の姿を、次代に伝えてゆきたいと、今も、これからも願っています。

見立ての茶道具

インドネシアのバリ島が大好きで、出かける度に、お茶の道具に使えそうなものを探して 買い求めるのが楽しみになりました。

バリ島に限らず、アジアの生活道具の中には、茶の湯の道具として使えるものがたくさんあります。同じお米を食する国の文化だからでしょうか、ヨーロッパのものより、お茶の心に添うものが多いように思います。

もともと、中国やアジアの島々の雑器を見立てて使うことから成立していった茶道具。 現代の私たちも、センスとアイデアで見立ての茶道具を見つけて使ってみましょう。 自分の創造性が発揮できるところが、見立ての茶道具の醍醐味です。

それに、かなり安価に茶道具が自分の物になるという点も、魅力です。(笑)

風炉の道具組み
水指はバリの陶器屋さんに
転がってた壷、棗、茶碗、蓋置きも見立て。

煙草盆はバリ島のお盆
、火入は灰皿
煙草入れは紅茶が入っていたケース。

ライスバスケットを炭斗に
使ってみました。

胡椒が入っていた小壷を茶入に。
仕覆はジャワ更紗で仕立てました。

ロンボク島のアンティークの
木皿を煙草盆にしました。
火入もロンボクの小壷です。

六月、雨の日に
番傘を風炉先替わりにつかいました。

アッタという植物で作られた
丈夫な蓋付のバスケットを茶箱にしました。

蛙の一閑人が面白い。
用途はわからないけれど水指にぴったり。
バリで見つけた陶器に蓋を合わせました。

中国の金魚鉢(未使用!)を
水指に

8月21日(金)22日(土)23日(日)茶懐石料理教室

== 月見・夕去り」の茶事の献立とお菓子 ==

一足早く秋の味覚をお楽しみください。夕去りの茶事は夕食時間が少し早くなりますので、配慮をします。

◆時間 午前10時半~午後2時
◆場所 じないまち 峯風庵
◆会費 8.500円 (実習なしで午後から懐石料理をお客様として参加ただくこともできます。この場合は会費7,000円です。)
◆人数 4名様以上のお申込があれば開催。
定員 8名様

8月2日(日)3日(月)四畳半茶室 もりひろ亭ちょっと大人のお茶稽古

== 濃茶や炭手前の1レッスン、ゆったりお客さんで楽しむ。 ==

お茶の世界では8月は秋となりますが、梅雨明け後の真夏のお茶を楽しみましょう。名水点、氷点など。換気をしても協力がクーラーが2台ついていますので、涼しいです。
濃茶点前は各服点をご体験ください。

◆時間 午後1時~午後5時 途中参加・途中退席も可。
◆場所 じないまち もりひろ亭 (峯風庵と同じ通りにあります。徒歩1分もかからないかな。)
富田林市富田林町13-28
◆会費 3500円 ゆっくり見学とお客様参加も歓迎。薄茶稽古は参加費に含みます。(3名様まで)
・ちゃんと濃茶をねっていただく濃茶点前稽古は+1000円(2名様)
・ちゃんと炭に火をつけた炭手前稽古は +1000円(初炭1名様  後炭1名様
*お申込み締め切り 開催日の5日前 限定 各日7名様まで

7月26日(日)27日(月)じないまち峯風庵 茶事勉強会

== 水屋コース、客コースに共に前日準備にもご参加いただけます。 ==
~~ 涼しさのおもてなし 朝茶事~~

峯風庵は低いテーブルと椅子席です。足やひざにご負担がかかりません。
亭主は峯風庵主がつとめながら 茶事の解説を行います。

◆会場 じないまち峯風庵
◆募集人数 各日 ・水屋コース5名
*半東・台所方の実習、後座からは一緒に席入りします。
各日 ・客コース5名
*茶事のお客様としてご参加いただきます。
<いずれのコースもお茶や茶事が始めての方も大歓迎です。前日準備参加はご希望の
方のみです。>
◆会費 水屋コース・客コースとも16000円(前日指導も含みます)
◆お申し込み締め切り日 7月16日
◆前日集合 午前11時 地下鉄日本橋駅10番出口(黒門市場の買い出し)
午後2時半 富田林峯風庵(露地・茶室の掃除 道具出し 懐石準備)
◆当日集合 水屋コース  午前8時半  峯風庵 *終了予定1午後1時半
客コース   午前9時半  峯風庵 *終了予定午後1時

■前日の宿泊ご希望の方には古民家のゲストハウスなどご紹介します。

お願い

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  • プログラムの開催日は月の祝祭日などにより変更することがございます。詳細はマンスリー・スケジュールでご確認くださいませ。
  • プログラムは月謝制ではなく、一回毎のお申し込みで、どなた様もご参加いただけます。お申し込み締め切り日までに早めのお申し込みをお願いいたします。
  • 参加費は開催日当日に封筒に記名して、つり銭のないようにご用意ください。
  • キャンセルは、代役をお立ていただくか、キャンセル料全額をご負担ください。当方でキャンセル待ちの方がおられる場合はその方に代役参加をお願いいすることができます。