三周年、第三六回目の月釜です。三周年のプレッシャーか、なかなか趣向が決まらなかったのですが、伏見稲荷にお参りして、初午の茶会にすることになりました。今年は2月10日が初午です。平安時代初期からの伝統行事。伏見稲荷に神様が降臨されたことから、各地の稲荷神社で祭典を行うことになったとか。今昔物語、枕草子にも、お参りは、お弁当を持って物見遊山の楽しみとして描かれていいます。稲荷神は、農耕を司る神で、五穀豊穣、福徳、現代では家内安全、商売繁盛も祈願しています。稲荷神のお使いは狐。油揚げを供えたり、初午団子を作る風習も。
三周年のお祝いもかねて、紅白の色使いで。
三周年のお祝いもかねて、紅白の色使いで。
初午らしく、福の字を入れました。 |
花は赤い侘び助椿とサンシュウ。 |
赤の釜敷に宝珠の香合を飾り、 |
初午の馬にちなんで、馬乗り袴を穿いてみました。 |
お菓子は三周年をイメージして三色団子。 |
水指と棗を紅白に。蓋置は馬齢です。 |
お茶碗は神社の神馬と、白狐の銘のある志野茶碗、赤楽など。