花祭りは、お釈迦様の誕生を祝い、智恵と慈悲の教えを信じていくことを誓う日であり、
子供たちがすくすくと育つことを祈願する日でもあります。
お釈迦さまは2600年ほど前の4月8日、北インドのルンビニーの花園でお生まれになり、七歩あゆみをすすめ、
右手で天を指差し、左手で地を指し「天上天下唯我独尊」と宣言されたそうです。
誰もが、この宇宙でたった一人の尊い命をいただいて生まれてきた。
一人一人の命の大切さを伝えてゆきたい。
その時、天に住む竜が感激して甘露の雨を降らせ、花々は咲き匂い、誕生をお祝いしたと伝えられています。
春の花で飾られた花御堂に水盤をおき、その中央に誕生仏を安置して、甘茶をかける浴仏会(潅仏会)として親しまれ、
日本には7世紀ごろ中国から、伝わってきたようです。
待合では汲み出しに甘茶をお出し、故事にちなんで、雲竜釜を釣りにしてかけました。
掛け物はお釈迦様にちなんで「拈華示衆 |
茶花は、本来はこれから開く蕾や、 |
香合は象の絵柄がはいった、大理石の小物入れ |
お釈迦様の誕生日なので、少し、改まった長板の |
主菓子は手づくりの桜桜。インドのアルミのトレーを器に。インドにも桜は咲くのでしょうか? |
干菓子は、四天王寺の河藤さんの蓮華の花弁を蓮の花にして。水は手づくりの白餡入りの落雁です。 |
私もこの日は少し華やかな桜紋様の着物でした。 |
いつもいらしてくださる着物仲間の皆さん。 |
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真ん中のお茶碗が今回の主茶碗。赤膚焼き、小川二楽さんの奈良絵です。 |